鎌倉野菜は鎌倉市で栽培された野菜のこと。
鎌倉市といっても一般的な観光名所で知られる街中ではなく、北部の関谷・城廻地区など横浜市、藤沢市の境界付近の地域。農業振興地域の農地を中心に色とりどりの野菜を栽培することから「七色畑」と呼ばれています。
鎌倉野菜ってどんな野菜?
地元鎌倉だけでなく、都内のレストランでもメニューにその名が並ぶなど注目を集めている鎌倉野菜。鶴岡八幡宮から海へと続く参道沿いにる「鎌倉市農協連即売所(通称レンバイ)」があり、カラフルな野菜がたくさん並んでいます。
温暖な露地栽培で糖度が高い
鎌倉は温暖な地域で気候にも恵まれています。海と山が近いので、夏の暑い日で盆地のように極度に暑くなりすぎず、冬は雪が降る日も少ないので野菜の栽培に適しています。露地野菜を育てる農家が多く、多品目の野菜を少量栽培し、年間切れ目なく出店できるように種をまく回数が多いのも特徴です。
産地直送で地産地消
市内で栽培された野菜のほとんどが、市民や市内の飲食店を中心に消費されています。鎌倉レンバイとして親しまれている市場「鎌倉市農協連即売所」をはじめ、各地に野菜の直売所があり、産地直送の新鮮な野菜が食べられるのもメリット。
リーズナブルな価格
生産者が直接販売しているので、珍しい野菜でもお手頃な価格で購入できます。直売所の農家も市場に卸すよりも直売するほうが利益も大きく、消費者に人気な野菜もわかるので作る参考にもなるそうです。
珍しい西洋野菜
買い付けに来るイタリアンやフレンチレストランのシェフから、こんな野菜が欲しいとリクエストされて、西洋野菜種類が増えていったともいわれています。ハーブや珍しい野菜が並んでいます。
鎌倉ブランドマーク
鎌倉市では、市内の農業者とJAさがみと連携し、1995年(平成7年)から農産物に「鎌倉ブランドマーク」(登録商標)を表示しています。
「鎌倉ブランド」の会員は鎌倉市内だけなく、旧鎌倉郡・横浜市栄区長尾台の農家も登録。農業取締法や食品衛生法などをきちんと守り、安全・新鮮・安心な農作物を生産し、生産履歴を記帳するなど一定の規定に同意した農家が会員となり、レンバイや鎌倉市や逗子の直売所で見かける「鎌倉ブランド」の袋を使用できます。
鎌倉やさいを購入できる所
さまざまな種類の野菜が並ぶ鎌倉レンバイは、朝は仕入れのシェフ、昼間は観光や地元の方でにぎわっています。ほかにも鎌倉野菜を買えるところをまとめました。